イノベイター、リジェネ・レジェッタ告げた事実。
GN粒子を触媒とした脳量子波での感応能力、それを使ってのヴェーダとの直接リンク、遺伝子操作とナノマシンによる老化抑制。それがイノベイター。
第1段階は、ソレスタルビーイングの武力介入を発端とする世界の統合。
第2段階は、アロウズによる人類意思の統一。
第3段階は、人類を外宇宙に進出させ、来るべき対話に備えること。
宇宙環境に適応したイノベイターが人類を新たなフロンティアに導く。
それが、イオリア計画の全貌だと言うのだ。
だとしたら、イオリア・シュヘンベルグが刹那・F・セイエイたちにトランザムシステムとツインドライブを与えたのはなぜ?
地球連邦政府による中東の再編、それに伴うアザディスタン王国の解体。アロウズによる人類意思の統一は着実に進んでいた。
ミレイナ・ヴァスティは例によって「つかぬ事をおうかがいするですぅ。二人は恋人なのですか?」と爆弾発言(でもないか)顔を赤らめるアレルヤ・ハプティズムとマリー・パーファシーに「乙女の勘が当たったですぅ」と喜んだのでした。このやりとり、恒例になるんだろうか?
ティエリアはリジェネの言葉に動揺していた。イオリアの計画を遂行するのがイノベイターの存在意義。そしてティエリアもまたイノベイター。だとしたら、アロウズに対抗する今のティエリアは自分の存在意義を否定していることになる。
そんなティエリアの前に初代ロックオン・ストラトス、ニール・ディランディの幻影が現れます。
「四の五の言わずにやりゃあ良いんだよ」
「俺たちはイオリアの爺さんからガンダムを託されたんだぜ?」
ティエリアにとって、初代ロックオンがどれだけ大きな存在だったかということがうかがえます。
また、ガンダムという存在がアロウズと敵対するであろうことをイオリア・シュヘンベルグともあろう人間が予見できなかったとは考えられません。
ティエリアにイノベイターの情報が知らされていなかったように、リボンズ・アルマークにも、トランザムシステムやツインドライブの情報は知らされていませんでした。
そのことには、必ず意味があるはずです。
フェルト・グレイスは4年前に敵だったソーマ・ピーリスに対してどうしようもなくわだかまりを持ってしまっていました。クリスティナ・シエラ、リヒテンダール・ツエーリ、ドクターモレノ、そして初代ロックオン・ストラトスを失ったあの戦いで敵だったソーマ・ピーリス。その気持ちは分からないではないが、散々人殺しをしておいて言える立場ではないわなぁ。
ルイス・ハレヴィ准尉はソーマ・ピーリス中尉のカスタムアヘッドを自分に任せて欲しいと言い出します。それを承認できないとするカティ・マネキン大佐は、スミルノフ大佐によるソーマ中尉の戦死報告に疑問を持っているようです。さすが、というべきでしょうか。そこにアーバ・リント少佐登場。カスタムアヘッドをルイスに与える代わりに、彼女に特命を与えます。護衛にはアンドレイ・スミルノフ少尉がつく。補充要員として、新型MS「ガデッサ」とともにイノベイター、リヴァイヴ・リバイバルと、そして被撃墜王パトリック・コーラサワーが「来ちゃいました!」と馬鹿っぽく登場。アロウズの残忍さを見て、コーラサワーは何か考えるようになるんだろうか?ルイスの場合、ソレスタルビーイング憎しで周りが見えなくなってるから分かるんですが。あの馬鹿も大佐恋しで周りが見えなくなってるような気がします。
アロウズによる一方的な人類意思の統一。中東におけるそれは、一方的な武力介入による紛争の鎮圧。それどころか、紛争当事者の片方をコロニーに移民させるとまで言います。それでも世論は受け入れると、スメラギ・李・ノリエガは言います。軌道エレベータと太陽光発電システムによって、地球連邦加盟国の生活水準は向上し、反政府活動もアロウズと保安局によって抑えられている。とすれば、自分に実害はないわけで、自分や自分の家族が徴兵されないから自衛隊に無茶な要求をして平気な顔をしている我々日本国民と同じ状況ですね。政治家、ではないですよ。日本国民全員の問題です。
王留美による暗号通信によって、アロウズの上層部がパーティに参加すると知ったティエリアは、その偵察に参加したいと申し出ます。イノベイターの正体を自分の目で見たいというのです。バックアップには刹那がつくということで、スメラギさんの指示の下で作戦行動が実行されます。
そのパーティにはルイスとアンドレイの姿もあった。やっぱりアロウズの最大の出資者はハレヴィ家だったのですね。挨拶もそこそこに立ち去るルイスは、屋敷の外、駐車場にいる刹那に目を止めます。刹那をソレスタルビーイングとは知らないルイスは古い知り合いに声をかけたつもりなのでしょうが、なんの因果か。
リボンズは女装したティエリアをダンスに誘います。相見える運命の二人。リボンズは、ティエリアの動揺を誘うように「ヴェーダへのアクセス権を返しても良い」と言うのでした。
ルイスに刹那は、沙慈・クロスロードがコロニーにいたと伝えたのでした。沙慈が今でもルイスのことを愛していると伝えようとした時、いきなり発作に苦しみだすルイス。この発作、最初は精神的なものだと思ってましたが、擬似GNドライブの粒子による後遺症なんじゃないかと思うんですよね。ちょうど居合わせたビリー・カタギリによって正体を暴露された刹那は逃走。
一方、ティエリアは、リボンズの言葉に、イオリアの計画ではソレスタルビーイングは4年前に滅びているはずだったとの言葉に反論します。ガンダムを託された自分たちにとって、アロウズはリボンズは間違っていると。自分は信じた道をがむしゃらに進むと。対してリボンズは、ティエリアがロックオン・ストラトスに影響されすぎたようだ、と断じます。計画の遂行よりも家族の仇討ちを優先させたロックオンを愚かだと言うリボンズに、激昂したティエリアは、リボンズを撃とうとしてイノベイター、ヒリング・ケアに銃を撃ち落され、逃走。やっぱり、ロックオンのことが好きだったんですねティエリア。
リジェネと王留美は言います。イオリア・シュヘンベルグは第3段階までの計画を構想しながら、第1段階の紛争根絶に執着していた。つまり、イオリアの中でも対立があったわけです。イオリアの計画か、ソレスタルビーイングの理念か。イオリアの中の対立が今、若者たちの手によって実際の対立となっているわけです。どちらが正しいわけでもない。これはガンダムシリーズ全般に共通するテーマですよね。
ガンダムで帰投する刹那とティエリア。
世界の歪みを見つけたというティエリア。ガンダムで世界の歪みを破壊する、と。
「ところがギッチョン!」
そこに現れたのは、赤い赤い赤いガンダム。
ガンダムスローネの発展型。
パイロットはもちろん!
アリー・アル・サーシェス!
「さあ始めようぜぇ! ガンダム同士によるとんでもない戦争ってやつをなぁ!」
待ってました! 待ってなかったけど待ってました!
ここまで心底憎める悪役もそうそう居ないですよね。
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